クレジットカードのショッピング枠の現金化は利用しても安全?

クレジットカードの現金化とは、ショッピング枠を利用して現金を手に入れる仕組みの事です。
インターネットでは、広告を目にすることも多いスキームですが、本当に利用して安全な仕組みなのでしょうか?
広告を見ても、かなり胡散臭いものを感じますよね。

 

 

ここでは、クレジットカード現金化の違法性について解説しています。
ぜひ参考にしてみてください。

 

 

クレジットカード・ショッピング枠を現金化する方法

利用者はクレジットカードを使って、「専門業者」から商品を購入します。
業者は商品を売った金額よりも安い値段で、その商品をそのまま買い取ります。
この商品は、基本的に換金しやすいものです。
クレジットカード現金化で一番よく利用されるのは、新幹線の回数券です。

 

利用者には、クレジット会社に対する債務と商品を売った分の現金が残ります。
業者には、商品を売った金額と買い取った金額の差額が利益として残ります。

 

こう書くと、中古ショップなどでも行われている通常の商行為のように思えるかもしれません。
しかしながら、換金を目的としたクレジットカードの使用は、カード会社の規約で禁止されている行為です。

 

そもそもクレジットカードで購入した物品の所有権は、決済が完了するまでは金融会社にありますので、法的にも「横領罪」や「詐欺罪」に該当する違法行為です。

 

クレジットカード現金化は違法?逮捕される?

このような現金化の仕組み自体、実質的には貸金業に該当する行為であり、違法行為です。
実際、2011年8月には、ショッピング枠を現金化していた男が逮捕され、懲役3年執行猶予5年の有罪判決が出ています。
業者も多数逮捕されています。

 

こういったクレジットカードの現金化を利用するのは、所有カードのキャッシング枠を使いきって、返済に困っている利用者の方が殆どです。
これは実質的には、借金を返済するために、更に借金をしているのと同じ状態です。

 

普通に考えれば、既に破綻している状態なのですが、目の前の支払いしか目に入らなくなっているのです。
逮捕される危険性など、考慮していなかったのだと思います。

 

もちろん、クレジットカードの現金化をしたら全て逮捕されるかと言えば、そうではありませんよ。
殆どの方は、何事もなく終わると思います。

 

とは言え、クレジットカード現金化で逮捕される可能性はゼロではありません。
逮捕されたら、犯罪者です。人生終わりですよ。

 

クレジットカードを現金化すると自己破産できなくなる?!

また、クレジットカードのショッピング枠の現金化は、個人の借金を清算する最後の砦である、自己破産の障害になる事をご存知でしょうか?
意外に知らない人が多いのですが、後々大きな問題になるのです。

 

実は、免責不許可事由の中に、クレジットカードの現金化が含まれています。
ですので、これが明るみに出れば、自己破産を申し立てたにも関わらず、免責されないという最悪の事態になる事もあります。

 

破産法 第二百五十二条 裁判所は、破産者について、次の各号に掲げる事由のいずれにも該当しない場合には、免責許可の決定をする。

 

二  破産手続の開始を遅延させる目的で、著しく不利益な条件で債務を負担し、又は信用取引により商品を買い入れてこれを著しく不利益な条件で処分したこと。

 

クレジットカード現金化を指しているのは、「信用取引により商品を買い入れてこれを著しく不利益な条件で処分した」の部分です。

 

借金返済方法としてクレジットカードの現金化を行うという行為は、自己破産という最終手段の可能性を自ら潰してしまう事に繋がるという事を認識しておきましょう。
もちろん、逮捕される恐れもありますので、くれぐれも行わないよう注意して下さい。

 

自分の借金回収のためにクレジットカード現金化を勧める業者

借金返済に困っているけど、もうどうやっても現金が手に入る方法がない時があります。
そういった際、大手金融会社ではありませんが、零細な貸金業者の中には「クレジットカードのショッピング枠の現金化」を勧めてくることがあります。

 

もちろん、自分が貸している借金を返済させるためです。
例えばクレジットカードを使って現金還元率が高いものを購入させておいて、その金額の何割かで業者が買いとる形で現金化させるのですね。

 

でもこの方法はとても危険です。
というのは、一時的に返済用の現金が手に入っても、カードを使用した本人の支払い義務がそのまま残るからです。

 

例えば10万円の商品をクレジット払いで買うと、当然ながら10万円支払いをしなければなりませんよね?
でも、業者からは60%の6万円でしか買取してもらえなかったとなると、この時点で差額の4万円は丸ごと損になります。

 

さらに、手に入った6万円は借金返済に充てられるのですから、結局のところクレジットカード支払額である10万円の支払い義務が新たに発生することになるんですね。

 

換金性の高い商品ばかりを多額に購入していると、目を付けられる可能性も非常に高いです。
この方法は、カード会社の約款に違反していますので、現金化がバレて、使用停止の危険性がある点も怖いです。

 

クレジットカードは信用の上で、後払い方式の販売になります。
この支払の遅延が遅れると、使用停止の他、他社にまでブラックリストとしてみなさんの支払い情報が回って、新たにカードが作れなくなり、使用限度枠が大幅に少額に設定されたりします。

 

いずれにせよクレジットカードのショッピング枠現金化での借金返済は、何かと問題アリと覚えておき、うかつに手を出さないようにしましょう。