ギャンブルや浪費で自己破産しても免責は可能?

経済的に困窮した人が生活を立て直すための最終手段が自己破産です。
しかし借金を帳消しにするには、裁判所から債務の免責が認められる必要があります。

 

 

ここでは、自己破産と免責との違い、ギャンブルや浪費の場合はどうなるかを解説しています。
ぜひ参考にしてみてください。

 

 

自己破産手続きと免責の違いは?

自己破産を申し立てる目的は、借金を免責してもらい、苦しい生活から抜け出すためなのは言うまでもありません。
ですが、ただ申し立てるだけで無条件に免責されると考えていないでしょうか?
自己破産の手続きは2段階に分かれています。

 

1つは破産者として認められる申請。
もう1つは借金を免除してもらう免責の申請です。
債務超過で財産もなければ、自己破産を申し立てて、手続の開始決定により破産者になることは難しくありません。

 

しかし、免責されるかどうかは別の手続きです。
自己破産したら必ず免責されるとは限らないということの理解が必要です。

 

この点は非常に誤解が多く、自己破産の手続き自体は何度でも申請は行えます。
しかし何度も免責されないのは、2つの手続きが分かれているからです。

 

自己破産の制度は人生をリスタートするのに有効な手段ですが、全ての申請者を簡単に免責してしまうのは不平等です。
例えば、意図的に債務超過を作って全て帳消しにされてしまったら、お金を貸した側としては、納得できるわけがありません。

 

また、免責されるかどうかは、多額の借金を作った理由に大きく影響されます。
常識的に考えて、一度は許しても二度は許されないような理由では、免責許可されないこともあるので要注意です。

 

ギャンブルや浪費は自己破産の免責不許可事由に該当

基本的に債務の返済が不可能であることが証明できれば免責も認められるのですが、一定の条件に該当する場合には認められないことがあるため注意が必要です。
その一定の条件は「免責不許可事由」と呼ばれ、主に以下のようなものが挙げられます。

 

  • ギャンブルや浪費などにより大きな借金を背負った
  • 裁判所に対して虚偽の財産状況の報告をした
  • 特定の債権者だけに弁済を行った
  • 返済が出来ないことを知りつつさらに債務を増やした
  • 過去7年以内に自己破産の制度を利用した

 

上記のような条件に該当する人は、仮に返済能力がないことが認められたとしても債務を免責してもらうことは出来ないため、極めて注意が必要です。
つまり、自己破産を申請しても、借金が残ってしまうという最悪の事態になるわけです。

 

 

ギャンブルや浪費が原因の自己破産でも裁判所の判断で免責される

免責不許可事由に該当するからといって必ずしも免責が認められないのかと言うと、実はそうとは限りません。
何故かと言うと、ギャンブルや浪費があったとしても、自己破産の法律には、裁判官による裁量免責も認められているためです。

 

破産法 第252条1項、および第252条2項

 

前項の規定にかかわらず、同項各号に掲げる事由のいずれかに該当する場合であっても、裁判所は、破産手続開始の決定に至った経緯その他一切の事情を考慮して免責を許可することが相当であると認めるときは、免責許可の決定をすることができる。

 

つまり、何かしら事情があると判断された場合や将来性などを考慮し免責不許可事由に該当するものの免責を認めるべきであると、裁判官が裁量で決定すれば、債務の免責がなされるというわけです。

 

ですから、免責不許可事由に該当するからといって自己破産を諦めてしまわず、申し立てをしてみる価値は十分にあると言えます。

 

実務上では、ギャンブルや浪費に費やした金額が、借金の1割程度までなら免責が認められるケースもあるようです。
実際の話、浪費経験が皆無で自己破産する人と言うのは少ない筈です。

 

このあたりは法律上の建前と、自己破産の手続きを担当した弁護士の手腕による部分が大きいのですね。
ギャンブルや浪費の程度にもよりますし、裁判所の判断基準も明確ではありません。
詳しくは、自己破産の手続きを担当した弁護士に相談してみることをオススメします。

 

中には、ギャンブルで作った借金という事実を隠して自己破産手続きを行う人もいるようですが。。
発覚した場合の事を考えると、オススメはできません。

 

ギャンブルや浪費で借金したことは、きちんと弁護士に申請しましょう。
そうすれば、弁護士側で、どうすれば解決できるか考えてくれます。

 

ギャンブルで借金、自己破産をすることになった体験談

自己破産をすることになった理由は、在りがちなギャンブルが原因でした。
それまではちゃんとした仕事に付いてコツコツと働いていましたが、その生活にどこか少し疲れていたのかもしれません。
そんなとき同僚の仲間が、ギャンブルをしてて誘われたんです。

 

最初は初めてと言うこともあり断っていましたが、ちょっとくらいならとフラッと付いていってしまったんです。
それからは仕事が上手くいかず少々辛い状況にもなり、ストレスをかなり抱えるようになりました。

 

それを解消するためにギャンブルにハマってしまい、気がつけばいつでもパチンコなどをやっている生活になってしまいました。
そんな生活が続けば当然お金が足りなくなります。
それこそ家賃にまで手を出してしまい、ギャンブルに勝てばいい、そんな風にしか考えられなくなってました。

 

気づけば多額の借金、自分自身このままでは危険だと、どうにかしなければと考え弁護士に相談することにしたんです。
そして色んな方法の中から、自己破産を選ぶことにしたんですが、その後はギャンブルの依存症とも言えるような症状が何度となく襲ってきました。

 

だけどちゃんとしなければいけない気持ちが勝り抑えることはできました。
自己破産をしてからは慎重に生きて行かなければいけないことを覚悟しながら生活しています。
ギャンブルは二度としません。